毎日お世話になる寝具のお話です。

腰痛をひき起こす原因の一つに

寝具の問題があります。

 

じつに様々な寝具があって何を選

べばいいのか試しているようです

が、皆さん苦労していますね

 

この場合の考え方として、背骨

Sカーブがヒントになります。

 

人体には立位で、前後のS字カーブ

があります。

 

このS字カーブのままで寝られれ

ば身体が痛くなることはありません。

 

つまり寝具が硬すぎて、寝た時にSカーブがつぶれていたり、柔らかすぎ

S字カーブが強くなると

痛みが出てきます。

 

寝具が柔らかいとお尻の部分の重みで沈み込みます。

 

腰回りは骨盤、仙骨、腰椎、大腿骨と大きな骨が集中していて骨の比率が

大きな部分です。

 

 

更に消化器官が詰まっている下腹部は肺という空気袋のある上半身に比べて

重くなっています。

つまり寝た姿勢の腰回りは他の

部分に比べて重いために沈み込みが

強くなります。

 

この重みを支えるだけの芯のない

寝具では体重に負けてしまいます。

 

これは立位では腰が引けた状態に

なりますが、骨盤は後傾をして

腰椎の湾曲が強くなり腰痛が強く

なった状態です。

 

一方硬すぎる寝具は、脊柱のS

カーブ(生理的湾曲)を許さない

ために体重により脊柱が湾曲が

できなくなり、無理な形を強いられるために痛みが起きます。

 

骨盤部分も仙骨の存在のために後傾を余儀なくされ痛みを起こします。

 

腰痛を起こしている骨盤は仙骨が後方へ出てきまが、その部分を寝具が吸収しな

い硬い寝具では骨盤自体が後傾することになります。

 

その結果脊柱の本来の湾曲が失われることになり腰痛を起こします。

  

ではどんな寝具がいいのでしょうか。

体重や骨格の可動域など個人差に

もよりますが、体重を支える芯の

ある層の上に脊柱の湾曲を吸収

する柔らかな層がある程度のスト

ロークである2層構造であれ

腰痛にはなりにくくなります。

 

もう少し付け加えると、体重は

そう簡単には変えられませんが、

関節の可動性を良くしてやれば

寝具の多少の硬すぎ・柔らかすぎ

を補ってくれます。

 

同じ寝具を使っても、人により痛

みの感じ方に差があるのはこの為です。

 

さらに関節の可動性の向上は骨格矯正

よって得られます。