人間の骨には骨格を維持するという働
き以外に、実によくできた機能が備
わっていることがあります。
その一部をご紹介します。
頸椎１番（環椎・atlas）
首の骨の一番上の部分、頭蓋骨に
隠れた骨です。
位置的に脳幹に隣接していて、この骨
がズレを起こすことで脳幹を圧迫して
様々な障害を引き起こします。
１、自律神経の安定
２、様々なホルモン分泌を調整
３、血圧の調整
４、血糖値の調整
５、体温の調整
６、呼吸の調整
７、食欲・睡眠の調整
８、免疫機能の調整
９、視覚・聴覚・嗅覚などの
感覚器官の調整
１０、運動機能（平衡感覚）の
調整
１１、思考や判断能力の安定
これほどの重要な機能に関わって
います。
これらは脳幹に働きかけての影響です
が、頭蓋骨に接していることで重要な
のが、顎関節の働きに関与していて
顎関節症の原因にもなります。
当然頭痛・めまい・吐き気も起こりま
すので、これらが同時に起きたとし
たら大変なことになります。
鬱や神経障害を伴って不定愁訴と呼ば
れる状態ですが、決して珍しい事では
ありません。
ムチ打ちにあって適切な処置が
できていないと、程度の差はあ
りますがこのうちのいくつかが
起こります。
これが頸椎１番のズレで起こる
ことです。
たった一つの小さな骨の位置が悪
いだけでこれだけの重大な障害が
全身に現れる訳で、上記の症状が
現れた場合にはこの環椎の位置を
確認する必要があります。
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